Nゲージ、HOゲージ、Zゲージって何が違うの? | レール幅や縮尺の違いを解説!

「鉄道模型を買いたいけど何から始めれば良いか分からない」「プレゼントしたいけど、相手が集めているのがどれか分からない」そんな方の為にそれぞれの規格の違いを解説します!

Zゲージ

鉄道模型の種類と規格
引用: Amazon

縮尺: 1/220
軌間: 6.5mm(レール幅)

ドイツの「メルクリン社」が発祥です。Zゲージという名前は「これ以上小さい鉄道模型は将来出て来ないだろう」と言う思いから来ています。CDの上で一周走る事が出来ると聞けば、その小ささがイメージ出来るかと思います。レイアウト自体も小さめに作れるため、風景や街の模型を作りたい方にはとてもオススメできる規格です。日本では栃木の「トイテック社(ロクハン)」が殆ど一本柱で生産しています。ちなみにブランド名の「ロクハン」はレール幅6.5mmから来ています。

Nナローゲージ

縮尺: 1/150
軌間: 6.5mm

*マイナーで説明も複雑になっています。
ナロー(narrow)は狭いという意味です。Nゲージのボディと同じ縮尺で、Zゲージのレールを使用します。JRの在来線は狭軌(きょうき)といって、新幹線や私鉄の線路より幅が狭くなっています。そのためNゲージの線路だと、実際の車両と比べてかなり幅が広くなってしまいます。そこで狭軌を再現する為、車輪の幅を狭める改造がなされたわけです。Nナローゲージは改造によって生み出された規格、と捉えて頂ければと思います。

Nゲージ

鉄道模型の種類と規格
引用: Amazon

縮尺: 1/148 – 1/160
軌間: 9mm

プラレールを除けば、日本で最も浸透している鉄道模型の規格と言えます。日本では蒸気機関車を含め殆どの車両は1/150で、新幹線は1/160で作られています。ヨーロッパでは1/160、イギリスでは1/148が主流です。日本の会社では主に「KATO」と「TOMIX」などがあります。かなり精巧に作る事ができ、なおかつ少し細かいデティールを省いても目立たないという意味で、バランスの良い規格です。

TTゲージ

縮尺: 1/120
軌間: 12mm, 9mm

テーブルトップ(Table Top)、机上で遊べるという意味が込められています。アメリカで生まれましたが、東ヨーロッパで主に広まりました。元々は12mmのレールを使用していましたが、後に9mm用レール用の物が販売されました。ですが、結局あとから出たNゲージよって完全に廃れました。ちなみに1/120と9mmの組み合わせは、狭軌JR在来線をNナローゲージよりも正確な縮尺で再現する事が出来ます。

HOnゲージ

鉄道模型の種類と規格

縮尺: 1/80 – 1/87
軌間: 9mm

NゲージとHOゲージという室内鉄道模型ツートップの板挟みにあっているこの規格は、魔境といえるほど複雑です。NとHOでは表現出来なかった僅かな縮尺のズレを埋め合わせる為、HOナローゲージ、HOn3、HOn30、HOe、HOn2-1/2など様々な呼び方と、様々な縮尺の違いがあります。

山間部のトロッコ列車や小型の蒸気機関車は狭軌よりもさらに狭い762mmレールを使用しており、これを再現する為に生まれた規格です。最大手はドイツの「MinitrainS社」です。日本でも「ワールド工芸」から金属キットが販売されている他、「TOMIX」や「KATO」からもいくつか発売されています。因みに筆者が一番好きな規格です。

HOe・HOn30・HOn2-1/2
30インチ軌間の車両をNゲージ用9mmレールに落とし込む際に使用します。車体の縮尺に僅かな違いはありますが、おおよそ同じ物と捉えて頂いてオッケーです。HOeのEとはドイツ語の狭い(Enge)から来ており、結局はナローと同じ意味です。

HOn3
3フィート軌間の車両をNゲージ用9mmレールに落とし込む際に使用します。

HOゲージ

鉄道模型の種類と規格

縮尺: 1/87
軌間: 16.5mm

Oゲージの半分(Half)という意味です。ですから本来は日本のHOゲージの1/80は、HOと読べません。Nゲージと同様に新幹線は1/87で作られています。海外では最も主流な模型規格になっています。これは家の広さの問題かと筆者は勝手に思っています。

16番ゲージ

縮尺: 1/80
軌間: 16.5mm

かつてはHOゲージと呼ばれていましたが、細分化されました。Oゲージ1/43の半分ではない為、日本で売られている殆どのHOゲージは、悪く言えば詐称と言えます。しかし正直たくさん種類を出されてもよく分からないので、箱や商品名に縮尺1/80と記載してくれれば良いかなと思います。

OOゲージ

縮尺: 1/76
軌間: 16.5mm

かつてはHOゲージと呼ばれていましたが、細分化されました。ダブルオーゲージと読みます。狭軌を再現するのに1/80よりも適していますが、あまりに差があると同一のレイアウトて走らせることが難しくなる為、イギリス以外ではあまり普及はしていません。

プラレール規格

鉄道模型の種類と規格
引用: Amazon

縮尺: 1/70 – 80
軌間: 16.5mm

ここに入れようか迷いましたが、やっぱり鉄道模型の入門みたいな所もあるので紹介します。HOに近い縮尺で、長さだけ短くデフォルメされています。面白いのがプラレールの車輪がハマる溝は9mm幅で作られており、Nゲージを置く事が出来ます。その溝を走るプラレールアドバンスなる物が発売された事もあります。

Oゲージ

縮尺: 1/43 – 48
軌間: 32mm

1番ゲージよりも大きいという意味で0番ゲージになり、O(オー)ゲージと呼ばれるようになりました。海外の一般家庭が、ギリギリ室内で遊べる最大サイズと言ったところでしょうか。このあたりから溶接などで自作する事が出来るサイズになり、縮尺も大まかになります。

その上

鉄道模型の種類と規格

Oナロー、On30といって各規格にナローサイズが作られる他、Gゲージあたりからは屋外で遊ぶ事を前提に作られるようになります。またある程度中に空間がある為、内装のリアルさを追求したものや、ライブスチームといって実際に蒸気機関で動く鉄道模型なども作られています。

5インチゲージ

縮尺: 1/6 – 12
軌間: 127mm

おそらく日本の皆さんには、比較的馴染深い鉄道模型規格です。人を乗せて走る事ができるもので、お祭りなどで見た事が有るという方も多いのでは無いでしょうか。走るのを眺めるだけでは飽き足らず、運転もしたいという方が所有しています。

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