地底走行車
概要
初期構想 | Tom Thordarson
最終設計 | John Schmidt
最高速度 | 時速75km (322馬力)
製造会社 | 三菱重工
設計者
コンセプトアートに度々描かれる、細長い形をした地底走行車の姿は、トム・ソーダーソンという、ディズニーイマジニアによってデザインされました。実際のライドで使用されている6人乗りの地底走行車は、ジョン・シュミットという、同じくイマジニアによってデザインされました。
最高速度
地底走行車はライドの終盤、急上昇の際に時速75kmに達するとされ、これは両パークのアトラクションの中でも最速です。設定上の動力は蒸気機関ですが、実際には、322馬力にもなる強力な電気モーターが搭載されています。
また、開園当時(2001)の最高速度は、もう少し速かったと言われています。同様の仕組みで運営している、エプコット(WDW)のテストトラックは時速100kmを超える為、地底走行車も同様に平地であれば、時速100km程の速度を出せるのではないかと思います。
仕組み
一見すると電気自動車の様にも見えますが、レールを使用している点や、バッテリーでは無くレール下の架線から給電している事から、定義上は電車や鉄道に当たります。右下の画像はテストトラックの物で、これを見ると我々から見える地面の下に、さらにレールが有る事が分かります。
地底走行車は、アトラクションの終盤で急上昇をしなければ成らない為、テストトラックよりも更に大きなモーターを積んでいることが考えられます。また車体その物もかなり重量が有ることから、レール下の構造はテストトラックよりも大きく頑丈であると考えられます。
基本装備
基本装備
動力源 | ネモニウム(島特有の金属)?
タイヤ | ヨコハマタイヤ製タイヤ
蒸気機関
地底走行車の内部構造や、動力源ついての資料は殆どはありません。しかし地底を掘り進める為に開発された削岩機は、ネモニウムを使用した蒸気機関である為、同様に地底走行車にもネモニウムを燃料とした蒸気機関が搭載されている可能性が高いです。
ネモニウムとは、ネモ船長が発見した特殊な金属です。余談には成りますが、C(炭素)を含まない物質を燃焼させる際には、基本的にCO2(二酸化炭素)は発生しません。洞窟という閉鎖空間における燃料に、金属を使用するのはとても理に適っているのです。
タイヤ
実際のアトラクションでは、ヨコハマタイヤ製の物が使用されているようです。後輪は車輪を2つ搭載した「ダブルタイヤ」となっており、衝撃やダメージを分散させられるだけでなく、万が一パンクした際にも自走を続ける事が出来ます。その為、後輪の幅(トレッド幅)が若干前輪よりも広く設計されています。
砂避け
フロント部分には「プラウ」と呼ばれる、砂避けが装備されています。ウエスタンリバー鉄道にも似たような物が付いていますが、あれはカウキャッチャー(牛避け)と呼ばれています。
プラウのスペルは、アメリカ英語でPlowと書きますが、ミステリアスアイランドではイギリス英語のPloughが使用されています。これはネモ船長が、当時イギリス領だったインド出身である事が理由だと考えられます。
車両番号
301/202/303/304/005/206/007/308/009/210/011/112/X13/314/015&215/016/117/018/219/220/021/222/323/X24/025/126/227/028/029/030/131/232/333/134
プラウの右上にはナンバープレートが付いています。下二桁が実際の車両番号に成っており、現状では34台あると言われています。ネット上の画像や情報提供により、現在は33台の車両番号を確認出来ています。残すはX13とX24号車です。
ナンバリングのパターンや由来、上一桁の謎に関しては、今後も調査していく予定です。個人的には、13号車が欠番なのではないかと思っています。単純に不吉な数字というのもありますが、24号車が欠番よりかは腑に落ちる気がします。
ラーヴァモンスターに襲われた車両には、ナンバープレートが有りません。これは妄想になりますが、元々は番号など無く、車両の行方不明事件をきっかけに番号が振られ、消えた地底走行車を13番とした、とかだったら不謹慎ですが夢があります。
傘立て
パークが開園してからも必要に応じて、様々な改良が加えられました。手すり部分の傘立ては、開園当時には有りませんでした。正確な設置時期は定かではありませんが、様々なサイトやブログの画像から推測すると、2012年頃から徐々に設置されたようです。
最後までお読み頂き、ありがとう御座いました。久々に大幅に記事の更新を行いましたが、まさか地底走行車だけこんなに長くなるとは思いませんでした。それではまた、次の記事もどうぞお楽しみに。