ハイタワーの失踪を世界が報じる

ニューヨーク・グローブ通信

タワーオブテラーの新聞

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ニューヨーク・グローブ通信
ニューヨーク市NY区 / 1900年1月1日(月)
先週日曜日に635,781部突破

天気予報:今夜にかけて雨または雪。明日は変わりやすい風

ハイタワー三世の失踪

ハリソン・ハイタワー「恐怖の塔」で失踪
ホテル・ハイタワー閉鎖。昨夜のホテル・ハイタワーでの衝撃的な出来事の後、ニューヨーク市民は未だ動揺している。多くのマンハッタン市民にとって、喜びに満ちた祝祭は悲劇に終わった。

午後11時59分、一日中、人々は高架電車や路面電車に乗って街に流れ込み、街頭の群集に混じって、間近に迫った世紀の変わり目を祝った。人々は屋根の上に立ち、公園で踊り、バルコニーに集まり、道路を塞ぎ、19世紀最後の数秒間を歓声と乾杯と「オールド・ラング・サイン」の合唱で20世紀を迎えようと意気揚々とカウントダウンを始めた。

昨夜の負傷者のほとんどは、パニックによるものだった。火災による混乱で42人が雑踏事故に巻き込まれたが、全員助かった…

…タワーが爆発したとき、ホワイエの窓際に立っていた5人は間一髪で安全な場所に逃げられたが、1人は取り残された…

ホテル・ハイタワーの惨劇

ホテルハイタワーの新聞

ハリソン・ハイタワーに何が起きたのか?
一夜明け、甚大な被害が光に照らされる。
祝祭の最後の瞬間、ホテル・ハイタワーが爆発するとは誰が予想しただろうか!

新年は大爆発と共に始まった
ホテル・ハイタワーの惨劇
謎の失踪
ホテル・ハイタワーの向かいにある公園では、多くのお祭り騒ぎをしている人たちが、今まさにホテルを直視していた…

…皆の注目を集めていた。深夜の中、まばゆい閃光が窓を照らした…

…タワーの正面にあるアーチ型の窓が、背筋が凍るようなな衝撃音と共に外に向かって爆発し、その音はブロンクスからバワリー通りにまで響き渡った。緑色の奇妙な雷は、爆発の数秒後にも残り、奇妙なひび割れ音を立てたと伝えられている。その後の張り詰めた静寂の中、見物人はメインタワーのすぐ下にある9階の屋上中庭、いわゆる「太陽の庭園」から悲鳴を聞いた。タワーのファサードの粉々になった窓から、ガラスや破片が落下し、不運にもパーティ中の人々に降り注いだ…

しかし当然、今回のホテルの事件で最も衝撃的なのは、このホテルを建設し、館内を飾る新しい芸術品を求めて世界中を旅している時以外は、常にこのホテルに住んでいる、謎に満ちた大富豪「ハリソン・ハイタワー三世」に関する事だ。彼は事故が起きた時、ホテルのメインエレベーターに乗っていたとされるが、ケーブルは爆風によって切断され、14階から地下に向けて落下したエレベーターは粉々に粉砕された…

各国の新聞

ホテルハイタワーの新聞

ロンドン・グローブ通信
アメリカの冒険家、謎の失踪
ニューヨークのランドマークであるホテルを建設したハイタワー氏。世界中を旅する以外は、超高級ペントハウスに住んでいる彼が、最後に目撃されたのは、スイートルームに向かう専用エレベーターに乗り込むところだった。以下略

メモ書き

ホテルハイタワーの新聞

・日本/東京 ・フランス/パリ
・ドイツ/ミュンヘン  ・イタリア/ローマ
・スペイン/バルセロナ

右上:ニューヨークの記者達に「シリキ・ウトゥンドゥ像」を紹介するするハリソン・ハイタワー氏

中央:世界中の新聞がハリソン・ハイタワーの謎の失踪を報じた。

左下:粉々になったエレベーターの中…ハイタワーのフェズ帽と謎の偶像、シリキ・ウトゥンドゥ…それ以上何もない。

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