グレートタワーについて

グレートタワー

ホテルハイタワーで最も高い建物です。6階と7階に「ハイタワーミュージアム」、12階から14階には、ハイタワー三世のペントハウス(私室)とスイートルームがあり、アフリカ風の装飾と強奪品が飾られていることから「アフリカコレクション」とも呼ばれています

建築家との対立

オスカー・キルノフスキー

1886年、ホテルハイタワーの設計は、ロシアの著名な建築家である オスカー・キルノフスキー氏 に依頼されました。彼の設計は、現在の物と比べると若干控えめで上品であった為、ハイタワー三世の趣味と合わず、解雇されてしいます。それ以降の作業は、三世の主導で行われました。

グレートタワーの一番の特徴と言えば、最上階の左右に張り出し部分です。この形状は「世界を打ち砕くハンマー」をイメージして作られたとされていました。しかし、実際にはハイタワー三世が完成前に私室を拡張したくなった為、左側を増築し、そのバランスを取るために反対側も広げたというのが真相です。

スメルディングの部屋

スメルディングの部屋

三世の私室の近くには、執事兼友人のスメルディングの部屋があり、用事があれば直ぐに駆け付ける事が出来ます。秘密の倉庫からの直通のハシゴがあり、地下水路を経由することで、誰にも見られることなく、ホテルに出入りする事が可能です。

建築様式と外観

タワーオブテラー建築様式

グレートタワーは主にヴィクトリア様式を用いて作られていると言われていますが、細かく見ると、様々な建築様式を用いた折衷建築であると言えます。例えば、正面の半円アーチは「ロマネスク」の特徴であり、八角形の小塔や赤レンガに白い窓枠は「クイーン・アン様式」の要素のひとつです。

キーストーン

タワテラのメドゥーサの装飾

正面のアーチのキーストーン(要石)には、ハイタワー三世とメドゥーサを模した彫刻が施されています。メドゥーサには、魔除けや邪気払いの効果があると言われています。他にもこのグレートタワーには、様々な文化の魔除けの印が取り入れられています。

四つ葉

タワーオブテラーの四つ葉の装飾

アーチの上には、四つ葉の模様が象られた小さな丸い窓が設置されています。四つ葉が幸運の象徴であることは有名ですが、それ以外にも十字架や季節、四つの福音書、四元素「火 水 風 土」などなど、「4」という数字は特にキリスト圏において、神聖な数字であるとされています。

メダリオン

タワーオブテラーのひし形模様

グレートタワーに限らず、ホテルハイタワーには至る所に菱形のマークが描かれています。この模様は「メダリオン」と言い、トルコのキリム生地などに使われる、目を抽象化した魔除けのシンボルです。三世は大のアフリカ好きですが、普段からフェズ帽を愛用する程の、トルコ好きでもあります。

魔除けグッズを大量に取り入れたハイタワー三世ですが、室内にあれだけ呪物を溜め込めば、呪われて当然です…。 以上、最後までお読み頂き、ありがとう御座いました。次回は「秘密の倉庫」について書く予定です。お楽しみに!

参考にしたサイト
http://richmondfpc.com/pages/worship/our-sanctuary/a-place-of-reverence/the-quadrefoil.php
https://beau-decor.com/item/itemgenre/vintage_rug/kilim/
http://modern-building.jp/yogojiten.html
https://kana-interiorart.com/western-3/
http://ksean.com/blog/tower-of-terror-tokyo-disney-seas/

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