地質調査・六角形の柱状節理

柱状節理

COLUMNAR JOINT

粘性が小さく流動性の高い玄武岩や安山岩の溶岩形態の一つです。溶岩には冷えると体積を減らそうとする引張力が掛かります。急速に冷える溶岩はバラバラになり、アア溶岩や塊状溶岩といった不規則でゴツゴツとした岩石に成ります。

しかし、流れが遅くゆっくりと冷え固まる際には、その圧力が均等に掛かり六角形の幾何学模様を生み出します。冷える速度が遅ければ遅い程大きなブロックを形成することから、パークの柱状節理は比較的早く冷え固まったことが分かります。

ハニカム構造

HONEYCOMB STRUCTURE

ここからは少し余談ですが、もしよければお付き合い下さい。自然界には昆虫の複眼や土星の六角形渦など、六角形の物が多くあります。全て直接的な原理は違うとされていますが、何かしら同様の力が働いているのではないかと思います。

実際は六角形というよりは、3点の安定性による産物と言えます。例えば蜜蜂の巣のハニカム構造は、表面張力によって作られていると言われています。つまり蜂達は六角形に作っているつもりなどなく、どんな形に作っても垂れ下がる際に面が作られ、自然と六角形に落ち着くというわけです。

水滴が3つ同時にくっつく様子を想像してみてください。3つの中心は表面張力で互いに吸い付き瞬間的にYの字の角をつくります。水であればそのまま一つの水滴になりますが、粘度があったり表面が硬化している場合、結合に時間がかかります。その結合よりも早く完全に硬化するため、この角が維持され連続的に六角形を形成します。

では4つの水滴が同時にくっつく場合はというと、すべての水滴が完全に同じ大きさでない限り一つが逸れ、3プラス1の構図に成ります。最後までお読み頂き、ありがとう御座いました。それでは次の記事も、どうぞお楽しみに!

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